和音の進行のしやすさについて

ある和音からある和音に進行するときに、自然に聴こえるものと自然に聴こえないものとがある。こういう感覚的な問題をどう数値化して捉えるとわかりやすいのかをここでは考える。

和音の変化量

ここでは和音を3つの音から成るものに限定する。和音と和音を接続する場合、これらの音が次の和音の音に変化するわけであるから、それぞれの音の(音高の)変化量が小さいほど小さな変化と言えるはずである。

つまり、和音を構成する3つの音のうち、1音だけが半音で動くものが一番小さな変化であり、そして自然に聴こえるはずである。

ところが、この変化のときにトーナリティの影響を受ける。いまC major scaleで演奏されているとして、ドミソの和音からドを半音上に動かし、ド#が出てきたらどうだろうか。和音としての変化量は小さいが、スケール外の音が使われているという違和感は感じるはずである。(その違和感が気持ちいいものであるか、不快なものであるかはいまは置いておくとする。)

そこで、いまはスケール外の音は用いないものとする。

そうすると、C major scaleでドミソの和音(Iの和音)のどれかを半音動かすとしたら、ドを半音下げるか、ミを半音上げるかするしかない。つまり、シミソ(Vの和音)になるか、ドファソ(IV9の和音)に行くしかない。しかしドファソだとIVの和音としてラの音が足りてないのでラを足すか、ソをラに移動させるかしないといけないから、前者(ドミソからシミソ)よりは不自然である。

結論的には、Iの和音から自然にいけるのはVとIVの和音でVの和音のほうがIVの和音より少しだけ自然であると言える。

メジャーの和音から自然に行けるメジャーの和音は?

Iの和音からV(完全五度上)とIV(完全五度下)の和音に行けることはわかった。では「メジャーの和音は完全五度上と完全五度下の和音に進行できる」と一般化しても良さそうなものだが、それがスケール外の音を使っている和音だとそこで違和感を生じる。だから、このような一般化は論理的には間違っているのだが、しかし、スケール外の音をそこそこ許容できるような状況であれば、「メジャーの和音は完全五度上と完全五度下の和音に進行できる」は正しい。

メジャーの和音から自然に行ける和音は?

話を戻って、ドミソの和音のいずれかの構成音を動かして別の和音にするというのを、もう少し続けてみよう。半音動かして、さきほど出てきた以外の和音にしてみよう。

ドを半音上げるとド#ミソ = C#m-5(Cdim)、ミを半音下げるとドミ♭ソ = Cm、ソを半音上げるとドミソ# = Caug、ソを半音下げるとドミソ♭になる。特に最後の和音などは、和音構成自体が自然倍音列(≒メジャーコード)っぽくないので、和音自体に違和感が多少なりともある。和音の連結自体は滑らかに出来ているが、肝心の和音に違和感があるので、少しおかしいことになっている。

そもそもスケール音であれば半音で動くのと全音で動くのとさほど自然さは変わらないという話もある。

かきかけ


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Last-modified: 2014-12-21 (日) 12:33:44 (1737d)